英語勉強の習慣化|杉田敏先生の現代ビジネス英語2021年秋号を買いました

今日は日常の英語の勉強について紹介します。

タイトルの通り、杉田敏先生が執筆されている現代ビジネス英語秋号を購入しました。

杉田先生のビジネス英語は3年前以上前に初めて聞いて以来その虜となり、今日まで毎月購入し、欠かさず聞いてきました。

2021年3月まではNHKのラジオ講座として「実践ビジネス英語」を開講されていましたが、今年の4月からはムック本として「現代ビジネス英語」に生まれ変わりました。秋号は春号、夏号に続いて3冊目となります。

ムック本になってからは最新号が出るのをいつも楽しみに待っており、今回はついに発売日に買ってしまいました(笑)

今回は杉田先生のビジネス英語本に関する紹介と、その勉強方法についてシェアしたいと思います。

英語はもちろん医薬品の開発において必須のスキルですが、日々の勉強をどのようにアウトプットに役立てるか仕事で役に立てるかという点からも説明したいと思います。

資格試験の英語勉強と日常的な英語勉強

資格試験の位置づけ

資格試験の結果は英語の能力を定量的に測るうえでわかりやすいものだと思います。

実際に、製薬企業の中にはTOEIC730点以上を新卒採用の必須条件にしている企業もありますし、そうでなくても、すべての製薬企業のエントリーシートでTOEICやTOEFLの点数を記入する欄があります。

エントリーシートで落とされないくらいの点数を取るという点では、資格試験の勉強は最低限の役に立つでしょう。そのレベルは上記のように決して高くはないので、誰にでもある程度勉強する意味はあるといえます。

しかし、それ以上の点数を目指す場合はどうでしょうか?

もちろん、英語が得意な方はTOEIC800点や900点以上をそこまで苦労せずにとれると思いますので、少ない労力でとれるものは取るとよいと思います。

一方で、英語が苦手な方はTOEIC730点を取るために試験を2,3回以上受験することになるかもしれません。TOEIC730点というのは、「最低限英語ができます」ということの証明のようなものだと考えると、多少苦労してでもTOEICのための勉強は必要です。

ただし、そういう方にとって要求されるレベル以上の点数を取るとなると、これまで以上の労力が必要となります。例えば、TOEIC730点を取るための勉強量は2ヶ月で足りたけれど、860点を取るためには半年かかってしまうことになりかねません。

純粋に英語の資格勉強が好きならばそれでも良いと思います。しかし、英語を勉強する目的が「仕事で使えるようになること」であり、そのプロセスとして「TOEICである程度の点数を取ること」であるならば、必要以上の時間を費やしてエントリーシートの見栄えを少し良くすることは得策とは言えないと思います。

資格試験の勉強がすべてではない

当たり前のことですが、英語の勉強において資格試験はすべてではありません。多くの方にとって、資格試験は必要に迫られて勉強するものであったり、英語勉強のマイルストーンであったりすると思います。

先ほどの英語を勉強する目的に立ち戻ると、やるべきことはTOEICで良い点数を取ることではなく、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能を向上させることですよね。

TOEICの勉強ばかりしているとスピーキングとライティングがおろそかになるうえに、リーディングとリスニングもかなり偏ったテーマや長さの英語しか触れることができません。これでは英語勉強に投資した時間に対して得られるものが少なくなってしまいます。
(TOEFL iBTは4技能を測る試験であるうえ、試験の性質上かなり英語の地力を求められる試験なので、TOEFL iBTの勉強はこの限りでないと思います。)

そこで、製薬企業を目指す方に対する私のおすすめとしては、TOEIC730点以上を取ったら、もっと幅広い英語の勉強を日常に取り入れることです。

日常的な勉強習慣をつける

TOEICよりも幅広いトピックで日常的な英語の勉強習慣をつけるには、いくつか大事な点があります。

1つ目は、楽しめることです。

すでに日常的に英語を使う方にはあまり関係がないかもしれませんが、英語の勉強がつらいと感じる方は、テストが付きまとってからかもしれません。それに対して、日常的な英語の勉強は試験のために行っているわけではありません。したがって、自分の好奇心のままに情報収集する媒体が英語であるくらいの感覚の方が勉強は続くと思います。

2つ目は、コストがあまりかからないことです。

勉強を習慣化するということは長期的に勉強することですので、当然コストは安いに越したことはありません。最近は無料で英語の新聞が読めたり、Podcastを聞けたりするので、そこまでお金をかけずとも幅広く英語に触れることができるはずです。

製薬企業を目指す方におすすめできる無料の英語記事や音源については、別の記事で紹介します。

とはいえ、完全に無料でやろうとすると、教材が玉石混合である分どれをやればよいかわからないことがあり得ます。長期的に無理のない範囲で金銭的な投資をすることはモチベーションにつながるので、勉強の質とやる気を高めてくれます。(せっかく買ったからしっかりやろう!ということですね。)

では、どの教材を選べば幅広い分野の英語に触れられて、かつ金銭的負担が少ないか?ですね。

今回紹介する教材が、冒頭で紹介した杉田敏先生の現代ビジネス英語です。

現代ビジネス英語は日常的な勉強教材として最適

世界で起きている最新のテーマを英語で理解できる

現代ビジネス英語は2021年3月までは実践ビジネス英語としてNHKのラジオ講座で親しまれていました。今年からムック本に体裁が変わりましたが本のコンセプトは変わっておらず、世界で起こっている最新トピックを英語で学び、雑談力を身に着けるということです。

例えば創刊号の春号では、The Power of Diversity(多様性の力)、What’s in a Name?(名前が一体何だというのか)、Navigating the New Normal(ニューノーマルに対応する)、Next-Generation Foods(次世代食料)がテーマです。ご覧の通り、ダイバーシティ、コロナ禍における変化、食料問題など、幅広い最新トピックが取り上げられているので、テキストを読むと発見が多くとても楽しいです。

ちなみに、価格は1冊あたり1320円(税込み)です。今年から年4回の季刊号となったので、1月あたりに換算すると400円ほどです。多くの方にとって続けやすい価格ではないでしょうか?

様々なトピックにおけるボキャブラリーを吸収できる

幅広いトピックに触れるということは、それだけボキャブラリーの幅も広がります。

科学、政治、環境問題、その他さまざまな時事ネタに対して会話(テキストではVignetteと呼ばれています)が繰り広げられているので、単語集を勉強するよりもよっぽど楽しく、実践的に語彙力を強化できます。

また、Vignetteは会話ベースで進むので、話をつなぐうえでの便利な表現会話をスムーズにする表現なども同時に身につくところが嬉しいポイントです。

雑談力が身につく

一番重要なところはこれです。杉田先生はかねてから「雑談力」をビジネス英語を学ぶ上での最終目標に掲げています。今回購入した秋号のトピックの一つにThe Art of Small Talk(雑談力)があるほど、ビジネス英語を学ぶ上で雑談力を身に着けることは大切なようです。

杉田先生は今回の巻頭で次のようなことを述べられています。

ビジネスの会話には、お互いの信頼が欠かせません。特に初対面の場では、商談やプレゼンテーションなどのbig talkに入る前に、small talkで緊張を解くことが肝要です。広い知識のあるインテリジェントな会話のできる人間として相手に受け入れてもらえなければ、発展性のある関係を築くことはできません。

杉田敏の 現代ビジネス英語  2021年秋号 | NHK出版 (nhk-book.co.jp)

雑談力を身に着けるには、単に多くの単語や表現を覚えるだけでなく、様々な話題に対して自分の意見を持つ必要がありますし、文化による考え方の違いといった問題の背景についても知る必要があります。

これを自分の力でマスターしようとするのは至難の業ですが、現代ビジネス英語はその手助けをしてくれる教材ですので、日常的に英語を勉強するうえでベストな教材の一つといえます。

現代ビジネス英語の勉強方法

ここからは、実際に私が行っている現代ビジネス英語の勉強方法を紹介します。

あくまで一個人の例ですので、ご参考まででお願いします。

ボキャブラリーの強化

初見のVignetteでは、以下の流れで勉強を開始します。

  • Vignetteを初見でシャドウイング→単語の勉強→改めてシャドウイング

Vignetteに出てきた単語はテキストにまとまっているので、まずは知らない単語を覚えます。それから、私の場合は「意味は分かるけどこれまで自分で使ってこなかった単語」にもチェックをして、後述する英会話でアウトプットするようにしています。

勉強を数か月から数年続けていると、類似のテーマが巡ってきたり、似たような表現が蓄積します。その際には過去のテキストを掘り起こして、類似表現をリストアップすることで記憶の定着を図ります。

例えば、「私の考えでは~、私が理解するところでは~、(この問題に対して)私が思うに~」といった会話の切り出しに対する言い回しとして、In my book, The way I see it, From what I understand, The problem as I see it, などが過去には取り上げられています。こうした表現をまとめて覚えると、会話の引き出しが広がることを実感できました。

リスニング力とスピーキング力の同時強化

私の勉強におけるポイントは、インプットとほぼ同時にアウトプットをすることです。

インプットを大量にしてもアウトプットをしないと、多くは記憶に定着しないか、結局使わないまま終わってしまいます。そうならないために、以下の3つを実践しています。

シャドウイング

英語勉強の鉄板の一つですね。その効能については広く知られているので触れませんが、日常的に勉強することを考えると、手軽に反復練習のし甲斐があるものの一つだと思います。

私の場合、初見で聞く際は必ずシャドウイングをするようにします。知らない単語や言い回し、慣れない音のつながりなどは発音できないので、初回にシャドウイングすることでどこで躓いたかが明確になります。

個人的にシャドウイングのよいところは、紙もペンもいらないところだと思っています。道を歩きながらシャドウイングできるので英語勉強を日常に組み込みやすいことが大きな利点だと感じています。(もちろん外では周りを見ながら小声です。)

テイクノート→サマライズ

シャドウイングよりは負荷が重いですが、これも英文理解力と要点をつかんだスピーキング力を養ううえで効果的だと思います。

TOEFL iBTを受験したことがある方はご存じかもしれませんが、この流れはTOEFL iBTのスピーキングセクションで出てきます。ナレーターや会話の音声を聞いて1分程度でサマライズして話すあれです。多くの人は音声を聞く間に多少なりともメモを取るのではないでしょうか。

Vignetteは単体で1.5-2分くらい、5話通しで7,8分くらいです。この間に重要な点を素早くメモして、それに基づいて1分程度のアウトプットをすることはリスニング力の強化につながるうえに論理的なスピーキング力の向上になると思います。

英会話による実践演習

私は日々の英語のインプットに対して、アウトプットの手段の一つとして英会話を利用しています。

先ほど単語の勉強のところで述べたように、新しく覚えた単語や実践で使ってみたい表現を自分のものにするためには、実際の会話で使ってみるのが最も効果的だと思います。

また、単語や表現レベルだけではなく、環境問題や最新の時事問題などトピックとして得た知識を実際の会話の文脈で使ってみることができるのも英会話の魅力です。これこそ、杉田先生がおっしゃっている雑談力につながるのだと思います。

もちろん、英会話は現代ビジネス英語の実践の場だけではなく、様々な効能があります。

私は普段オンライン英会話として有名なDMM英会話を利用していて、これまで3年半ほど続けてきましたので、そちらについては別の記事で紹介します。

まとめ

今回は杉田先生の現代ビジネス英語の紹介に加えて、そのおすすめの勉強方法などについてお話ししました。

導入部分で書いたように、TOEICといった資格試験は最低限取っておきたい点数こそありますが、英語を勉強するうえではこだわりすぎる必要はありません。それよりもむしろ、幅広い英語を日常的に触れることの方が大切です。

現代ビジネス英語はそうした観点から適切な教材であると考えており、なおかつ楽しめてコストがあまりかからないので長続きすると思います。

杉田先生のテキストにはファンの方も多いと思いますので(私もその一人です)、これから継続的に英語を勉強しようかと考えている方は、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

私も皆さんと一緒に雑談力を身に着けていきたいと思います。

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